【導⼊事例】経済産業省様 Microsoft Power Platform を利⽤した⾏政⼿続(アルコール事業法)のオンライン化
経済産業省では行政手続のオンライン化を促進するために、ローコード開発ツールである Power Platform を基盤とするオンライン行政手続プラットフォーム 「Gビズフォーム」 を運用されています。
当社では、Gビズフォームの基盤を利用した 「アルコール事業法」 に関する行政手続のオンライン化をご支援させていただきました。
今回のプロジェクトでは、紙ベースで行われている経済産業省および事業者の間で行われる約50種類の申請・届出を Power Platform を利用してオンライン化しました
アルコール事業法の詳細について
経済産業省HP 「アルコール事業」 のページをご参照ください。
https://www.meti.go.jp/policy/alcohol/index.html
【Power Apps での開発方針について】
Power Apps では、キャンバスアプリ、モデル駆動型アプリ、Power Apps ポータルの3種類の開発方法が提供されております。
アプリの種類 | 内容 |
---|---|
キャンバスアプリ | キャンバスアプリはユーザーインターフェースに優れた開発を得意としており、キャンバス上に必要なコントロールを配置し、Excel のように関数を設定することでアプリケーションを開発することができます。 スマートフォンなどのデバイスに搭載されている、カメラ、GPS、マップなど機能共連携したアプリケーション開発も可能です。 |
モデル駆動型アプリ | モデル駆動型アプリはデータモデルを中心に開発を行います。 最初にデータモデルが決まれば、提供されているコントロールを画面に配置する事で短時間でアプリケーション開発が可能です。 画面デザインなど柔軟に対応することが難しい点はありますが、業務アプリケーションの開発には適しています。 |
Power Apps ポータル | キャンバスアプリ、モデル駆動型アプリは社内向けのアプリケーション開発に適した開発手法ですが、Power Apps ポータルはポータルサイトを利用して社内に蓄積したデータを社内・社外に公開するするためのアプリケーション開発に適しています。 認証やアクセス権限に関する設定は既定で準備されているため、開発者がゼロから実装する必要はありません。 |
本プロジェクトでは、Power Apps ポータルで申請等を作成・提出できるサイトを構築し、経済産業省職員が事業者からの申請等を確認し、受理・承認する省内アプリをモデル駆動型アプリで構築しています。
【システム構成】
アプリ等 | 詳細 |
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Power Apps ポータル | 事業者の担当者が、経済産業省宛ての申請等を実行するためのアプリケーション。 本プロジェクトでは、Gビズフォーム上から申請等を行う。 認証には、GビズID※ を利用してログインする。 |
Power Apps モデル駆動型 アプリ | 事業者からの申請等の内容を確認するためのアプリケーション。 |
Power Automate | 事業者・経済産業省間のメールを送信する。 |
Dataverse | 事業者からの申請等や経済産業省で行った処理を記録する。 |
※ 法人・個人事業主向け共通認証システムで、この ID を利用して各種行政サービスを利用する。
成果
ローコード開発ツールである Power Platform を活用することで、経済産業省および事業者との間で行われる約50種類の行政手続を5ヵ月でオンライン化することが出来ました。
この開発基盤を活用することで、申請等業務のオンライン化が実現可能です。
今後も、Power Platform を活用して、業務のデジタル化を支援して参ります。
参考
Gビズフォーム – 経済産業省 アルコール事業法のオンライン手続
https://form.gbiz.go.jp/ApplicationList/alcohol-home/